（平成22年3月30日）島根原子力発電所の保守管理不備
島根原子力発電所の保守管理の不備等への対応について
平成22年3月及び4月に明らかになった島根原子力発電所の設備点検の不備について、鳥取県は、その原因の徹底的な分析と安全体制の確立や調査結果報告と情報公開等について申入れを行っています。
１．主な経緯（中国電力及び国等）
◆平成22年3月30日
中国電力は、第１号機、第２号機の重要度の高い設備について点検し１２３件の点検の未実施を確認し、原子力安全・保安院に報告（鳥取県等にも報告）
⇒島根原子力発電所1号機の自主的な点検に伴う原子炉手動停止について
◆平成22年3月30日
国は、中国電力へ保守管理不備等に係る経緯等の調査、原因究明及び再発防止対策の検討等について報告等を指示
◆平成22年4月19日
国が、島根原子力発電所へ立入調査（報告指示内容についての点検状況確認のため）～4月20日
◆平成22年4月30日
中国電力は、国から報告指示のあった点検不備に係る調査を中間報告・・・５０６件の点検不備を確認
◆平成22年4月30日
国は、中間報告の内容を確認するために立入検査を実施することを通知等
◆平成22年5月12日
国は、中間報告の内容を確認するために立入検査を実施～5月14日
◆平成22年6月 3日
中国電力は、国から報告指示のあった点検不備に係る調査を最終報告
⇒島根原子力発電所の点検不備に係る調査報告書（最終）の提出について
◆平成22年6月 7日
国は、最終報告の内容を確認するために立入検査を実施～6月8日
◆平成22年6月11日
国は中国電力へ保守管理不備等に関し厳重注意を行うとともに、再発防止対策を確実に実施させ、その状況を確認していくために、原子炉等規制法に基づく保安規定の変更、命令の手続きに関する通知等の措置を指示・通知
◆平成22年6月14日
中国電力は保安規定の変更命令について弁明しない旨を国に報告
◆平成22年6月15日
国は中国電力へ保安規定の変更を命令
◆平成22年6月29日
中国電力は、「原子力強化プロジェクト」及び「原子力安全文化有識者会議」を設置
⇒「原子力強化プロジェクト」および「原子力安全文化有識者会議」等の設置について
◆平成22年7月 9日
国は島根原子力発電所に係る保安活動総合評価（試行）の実施結果を公表
◆平成22年8月 5日
中国電力は、島根原子力発電所 原子炉施設保安規定の変更認可申請等を実施
⇒島根原子力発電所 原子炉施設保安規定の変更認可申請等について
◆平成22年8月 9日
国は変更認可申請書等を厳格に確認するため第２回目の特別な保安検査を実施～30日
◆平成22年9月 6日
国は島根原子力発電所 原子炉施設保安規定の変更認可申請を認可等
中国電力のHPリンク⇒島根原子力発電所 原子炉施設保安規定変更の認可について
◆平成22年10月18日
松江市長が島根原発２号機の運転再開について容認を表明し、国と中国電力にその旨を連絡。
◆平成22年10月19日
島根県知事が２号機運転再開にあたり、再発防止対策の確実な実施等を要請等
◆平成22年10月21日
中国電力は、島根原子力発電所２号機の運転再開を報告（鳥取県、島根県ほか）
⇒島根原子力発電所2号機の運転再開について
◆平成22年12月 2日
中国電力は、島根原子力発電所２号機の原子炉を起動。
◆平成22年12月 6日
中国電力は、島根原子力発電所２号機の発電を開始。
⇒島根原子力発電所2号機の発電開始について
◆平成22年12月28日
中国電力は、島根原子力発電所２号機について国による総合負荷性能検査を受検、定期検査を終了し、通常運転に入る。
⇒島根原子力発電所2号機の定期検査終了について
◆平成23年1月14日
中国電力は、島根原子力発電所１号機の点検時期を超過した機器の点検完了に関する報告書を経済産業省に提出
⇒島根原子力発電所1号機 点検時期を超過した機器の点検完了に関する報告書の提出について
◆平成23年1月17日
国は再発防止対策の実施状況、点検時期を超過した機器の点検評価結果の確認等（～2月4日）のため第４回目の特別な保安検査を実施
◆平成23年2月10日
国は島根原子力発電所における保守管理の不備等に係る再発防止対策が定着し、点検時期を超過していた機器の点検も完了していることから、１号機の運転再開にあたっては、安全上の問題はないものと判断。
注）中国電力・・・中国電力株式会社
国・・・経済産業省 原子力安全・保安院
２．鳥取県の主な対応
（１）設備点検不備について遺憾の意を表すとともに文書申入れ
〔とき〕 平成22年3月31日
〔相手方〕 中国電力株式会社 鳥取支社長 ほか
〔申入内容〕
・島根原子力発電所における設備点検の不備に対する原因分析と安全体制の確立
・今後行う前点検実績の調査結果及び再発防止対策の取り組み状況について報告と情報公開
（２）点検不備に係る調査報告（中間）について知事から口頭申入れ（同日文書で申入れ）
〔とき〕 平成22年4月30日
〔相手方〕 中国電力株式会社 常務取締役 ほか
〔申入内容〕
・中国電力の組織の体質を改めていくこと
・点検不備の原因の徹底分析と再発防止策を講じた安全体制の確立
・総点検の最終結果報告と情報公開
・隣接自治体等への適切な報告
※同日、上記に準じた内容で文書申入れ
（３）点検不備に係る調査最終報告について副知事から口頭申入れ（同日文書で申入れ）
〔とき〕 平成22年6月3日
〔相手 方〕 中国電力株式会社 常務取締役 ほか
〔申入文書の内容〕・
今回のようなことが二度と起こらないよう、再発防止に万全を期し、県民の信頼回復に努めて、皆が安心できる島根原子力発電所の運営体制を確立すること。
・報告のあった再発防止策等の実施状況等を逐次報告するとともに、十分な情報公開をして県民に分かりやすく説明すること。
・島根原子力発電所の安全に関わる情報については、隣接自治体等への報告を適切に行い、十分な情報公開と分かりやすい県民説明に努めること。
（※文書申入れの相手方は、鳥取支社長ほか）
（４）鳥取県側での住民説明会の開催の検討について防災監から口頭申入れ
〔とき〕 平成22年9月3日
〔相手方〕 中国電力株式会社 鳥取支社長 ほか
〔申入内容〕
・鳥取県内での住民説明会の開催を多くの方が望んでおられると思われ、鳥取県側での説明会の開催を前向きに検討してほしい。
※米子市は市民への島根原発点検不備に係る住民説明会の開催等について、中国電力へ文書要望（9月1日）
（５）島根原子力発電所２号機の運転再開について文書申入れ
〔とき〕 平成22年10月21日
〔相手方〕 中国電力株式会社 常務取締役 ほか
〔申入概要〕
・再発防止対策を着実に実施するとともに、安全管理体制の充実、社内の安全意識強化の取組を実施し、県民が安心できる島根原発の運営を行うこと。
・再発防止対策の実施状況及び島根原発の安全に関わる情報を鳥取県及び隣接市町村へ適切に報告するとともに、十分な情報公開により県民への分かりやすい説明を行うこと。
１．主な経緯（中国電力及び国等）
◆平成22年3月30日
中国電力は、第１号機、第２号機の重要度の高い設備について点検し１２３件の点検の未実施を確認し、原子力安全・保安院に報告（鳥取県等にも報告）
⇒島根原子力発電所1号機の自主的な点検に伴う原子炉手動停止について
◆平成22年3月30日
国は、中国電力へ保守管理不備等に係る経緯等の調査、原因究明及び再発防止対策の検討等について報告等を指示
◆平成22年4月19日
国が、島根原子力発電所へ立入調査（報告指示内容についての点検状況確認のため）～4月20日
◆平成22年4月30日
中国電力は、国から報告指示のあった点検不備に係る調査を中間報告・・・５０６件の点検不備を確認
◆平成22年4月30日
国は、中間報告の内容を確認するために立入検査を実施することを通知等
◆平成22年5月12日
国は、中間報告の内容を確認するために立入検査を実施～5月14日
◆平成22年6月 3日
中国電力は、国から報告指示のあった点検不備に係る調査を最終報告
⇒島根原子力発電所の点検不備に係る調査報告書（最終）の提出について
◆平成22年6月 7日
国は、最終報告の内容を確認するために立入検査を実施～6月8日
◆平成22年6月11日
国は中国電力へ保守管理不備等に関し厳重注意を行うとともに、再発防止対策を確実に実施させ、その状況を確認していくために、原子炉等規制法に基づく保安規定の変更、命令の手続きに関する通知等の措置を指示・通知
◆平成22年6月14日
中国電力は保安規定の変更命令について弁明しない旨を国に報告
◆平成22年6月15日
国は中国電力へ保安規定の変更を命令
◆平成22年6月29日
中国電力は、「原子力強化プロジェクト」及び「原子力安全文化有識者会議」を設置
⇒「原子力強化プロジェクト」および「原子力安全文化有識者会議」等の設置について
◆平成22年7月 9日
国は島根原子力発電所に係る保安活動総合評価（試行）の実施結果を公表
◆平成22年8月 5日
中国電力は、島根原子力発電所 原子炉施設保安規定の変更認可申請等を実施
⇒島根原子力発電所 原子炉施設保安規定の変更認可申請等について
◆平成22年8月 9日
国は変更認可申請書等を厳格に確認するため第２回目の特別な保安検査を実施～30日
◆平成22年9月 6日
国は島根原子力発電所 原子炉施設保安規定の変更認可申請を認可等
中国電力のHPリンク⇒島根原子力発電所 原子炉施設保安規定変更の認可について
◆平成22年10月18日
松江市長が島根原発２号機の運転再開について容認を表明し、国と中国電力にその旨を連絡。
◆平成22年10月19日
島根県知事が２号機運転再開にあたり、再発防止対策の確実な実施等を要請等
◆平成22年10月21日
中国電力は、島根原子力発電所２号機の運転再開を報告（鳥取県、島根県ほか）
⇒島根原子力発電所2号機の運転再開について
◆平成22年12月 2日
中国電力は、島根原子力発電所２号機の原子炉を起動。
◆平成22年12月 6日
中国電力は、島根原子力発電所２号機の発電を開始。
⇒島根原子力発電所2号機の発電開始について
◆平成22年12月28日
中国電力は、島根原子力発電所２号機について国による総合負荷性能検査を受検、定期検査を終了し、通常運転に入る。
⇒島根原子力発電所2号機の定期検査終了について
◆平成23年1月14日
中国電力は、島根原子力発電所１号機の点検時期を超過した機器の点検完了に関する報告書を経済産業省に提出
⇒島根原子力発電所1号機 点検時期を超過した機器の点検完了に関する報告書の提出について
◆平成23年1月17日
国は再発防止対策の実施状況、点検時期を超過した機器の点検評価結果の確認等（～2月4日）のため第４回目の特別な保安検査を実施
◆平成23年2月10日
国は島根原子力発電所における保守管理の不備等に係る再発防止対策が定着し、点検時期を超過していた機器の点検も完了していることから、１号機の運転再開にあたっては、安全上の問題はないものと判断。
注）中国電力・・・中国電力株式会社
国・・・経済産業省 原子力安全・保安院
２．鳥取県の主な対応
（１）設備点検不備について遺憾の意を表すとともに文書申入れ
〔とき〕 平成22年3月31日
〔相手方〕 中国電力株式会社 鳥取支社長 ほか
〔申入内容〕
・島根原子力発電所における設備点検の不備に対する原因分析と安全体制の確立
・今後行う前点検実績の調査結果及び再発防止対策の取り組み状況について報告と情報公開
（２）点検不備に係る調査報告（中間）について知事から口頭申入れ（同日文書で申入れ）
〔とき〕 平成22年4月30日
〔相手方〕 中国電力株式会社 常務取締役 ほか
〔申入内容〕
・中国電力の組織の体質を改めていくこと
・点検不備の原因の徹底分析と再発防止策を講じた安全体制の確立
・総点検の最終結果報告と情報公開
・隣接自治体等への適切な報告
※同日、上記に準じた内容で文書申入れ
（３）点検不備に係る調査最終報告について副知事から口頭申入れ（同日文書で申入れ）
〔とき〕 平成22年6月3日
〔相手 方〕 中国電力株式会社 常務取締役 ほか
〔申入文書の内容〕・
今回のようなことが二度と起こらないよう、再発防止に万全を期し、県民の信頼回復に努めて、皆が安心できる島根原子力発電所の運営体制を確立すること。
・報告のあった再発防止策等の実施状況等を逐次報告するとともに、十分な情報公開をして県民に分かりやすく説明すること。
・島根原子力発電所の安全に関わる情報については、隣接自治体等への報告を適切に行い、十分な情報公開と分かりやすい県民説明に努めること。
（※文書申入れの相手方は、鳥取支社長ほか）
（４）鳥取県側での住民説明会の開催の検討について防災監から口頭申入れ
〔とき〕 平成22年9月3日
〔相手方〕 中国電力株式会社 鳥取支社長 ほか
〔申入内容〕
・鳥取県内での住民説明会の開催を多くの方が望んでおられると思われ、鳥取県側での説明会の開催を前向きに検討してほしい。
※米子市は市民への島根原発点検不備に係る住民説明会の開催等について、中国電力へ文書要望（9月1日）
（５）島根原子力発電所２号機の運転再開について文書申入れ
〔とき〕 平成22年10月21日
〔相手方〕 中国電力株式会社 常務取締役 ほか
〔申入概要〕
・再発防止対策を着実に実施するとともに、安全管理体制の充実、社内の安全意識強化の取組を実施し、県民が安心できる島根原発の運営を行うこと。
・再発防止対策の実施状況及び島根原発の安全に関わる情報を鳥取県及び隣接市町村へ適切に報告するとともに、十分な情報公開により県民への分かりやすい説明を行うこと。
