鳥取県では、万が一、原子力災害発生時に避難が必要となる場合に備え、避難の後方支援体制を整備し、避難の実効性を確保するため、県内2か所に避難退域時検査会場で使用する資機材等を保管する原子力防災支援基地の整備を進めておりますが、この度、鳥取市松原地内に建設しておりました1か所目の基地が完成したことから、12月23日に運用開始式を実施し本格的な運用がスタートしました。
1 日時
令和4年12月23日(金)午前10時~午前10時50分
2 整備目的
・避難退域時検査は、避難全般のクリティカルパス(ボトルネック)となることから、資機材の迅
速な集中と継続的な補給支援を行う後方支援拠点(基地)が必要。
・このため、原子力防災支援基地の整備により、避難退域時検査の実施に必要とする資機材等を適
時適所に充足し、避難の円滑な実施が可能となる。
・基地には、避難退域時検査会場に必要な資機材を標準化した上で、コンテナに一括収納し、緊急
時には民間の輸送能力等を最大限に活用して、コンテナごと輸送することで迅速な会場設置がで
きる体制を整備する。
※他道府県の原子力発電所での災害時にも該当地域へコンテナを迅速に輸送し、資機材の全国相
互融通体制の一翼を担っていく。
3 概要
【場 所】鳥取市松原地区(山陰道吉岡温泉IC直ぐ)
【構 造】鉄骨平屋建
【面 積】建屋面積:693m2(幅22m×奥行31.5m:高さ12.5m)
敷地面積:5,272.9m2
【財 源】令和3年度原子力発電施設等緊急時安全対策交付金(繰越事業)
【収容物】避難退域時検査及び除染用資機材収納コンテナ18基(9基×2会場)
4 特徴
・全国初の原子力防災支援基地
・島根原発から100km以上離れ、地震等の複合災害に影響を受けずに、原子力災害時の避難への
後方支援ができる地域に設置
・山陰道吉岡温泉ICに近接し、検査会場まで迅速な輸送が可能
・国や他県等からの人的・物的支援の集積拠点等として活用可能