本日、中国電力より、島根原子力発電所1号機の緊急時対策支援システム(ERSS)の伝送異常が発生し、誤ったプラントデータが原子力規制庁に伝送されたため、伝送を停止している旨の連絡を受け、県では島根原子力発電所に職員を派遣し、米子市及び境港市とともに中国電力より説明を受けるとともに現地を確認しました。
あわせて、中国電力株式会社鳥取支社長から鳥取県危機管理局長に状況等について説明がありました。 この際、鳥取県危機管理局長から鳥取支社長に対し以下のとおり申入れを行いました。
• 早期の復旧と安全対策の徹底
• 原因の調査と再発防止策の徹底
<県による現地の確認・聞き取り内容>
現地の確認結果(3月25日、県4名・米子市2名・境港市1名)
・1号機冷温停止中
・プラントデータの発電所内のシステムは異常なし
・原子力規制委員会へのERSS通信機器の異常
原因
現在調査中 ※復旧の見込みは立っていない
中国電力の対応(3月24日)
・20時22分 原子力規制庁より島根原子力発電所1号機ERSS伝送異常が発生していないかの問いあわせ
・20時30分 伝送データ不良を確認し、原子力規制庁へ報告
※18時15分より伝送異常を確認
・20時46分 原因調査・復旧作業のため、伝送手段停止
・21時50分 主要データをFAXにて送信開始(2時間間隔)
(参考)
○島根原子力発電所1号機
冷温停止中、新規制基準については未申請(中国電力は検討中)
○ERSS
原子力規制委員会が管理するシステム。原子力発電所などから常時伝送されるプラントデータを用い、緊急時に事故状態判断情報及び解析予測情報を緊急時対応センターやオフサイトセンターに提供し、国の行う緊急時対策を支援する。(原子力規制委員会ホームページより抜粋)