平成26年度(第1回)原子力安全顧問会議開催
島根原子力発電所に係る新規制基準適合性審査状況や原子力防災訓練の振り返り等について、専門的な意見をいただくことを目的として、次のとおり原子力安全顧問会議を開催しました。
1 開催日時 平成26年11月25日(火)午後1時30分から3時30分まで
2 開催場所 鳥取県災害対策本部室(鳥取県庁第二庁舎3階)
〒680-8570 鳥取市東町一丁目271番地
3 出席者
(1)原子力安全顧問
(2)危機管理局長、原子力安全対策監
(3)中国電力
(4)オブザーバー(県(関係課)、米子市、境港市ほか)
4 議題及び主な意見
(1)原子力防災訓練のふりかえりについて
10月18日に実施した原子力防災訓練(島根原子力発電所対応)の実施結果について説明を行い、質疑応答を行った。
<主な意見等>
・避難に当たっては、多様な手段を用いて住民にきめ細やかな情報伝達を行うことが必要である。
(事務局:国との役割分担を考えながら、防災行政無線、メール、ホームページ、マスメディア、道路標示板などの多様な手段を用いて、的確に情報発信していきたい。)
・原子力災害対策指針では甲状腺スクリーニングについて明記されていないが、国際的には避けられない状況である。
(事務局:国の動向を見ながら対応していきたい。)
・住民と避難に関するコンセンサスを得る上でも、いつの段階で避難するかなど、原子力防災に関する基礎的な研修等も検討してはどうか。
(事務局:放射線の研修を実施してきたが、防護措置や防災に関する研修も取り組んでいきたい。)
(2)原子力防災図上訓練計画について
平成27年2月上旬に実施予定の災害対策本部機能班の初動対応に関する図上訓練の計画について説明を行い、質疑応答を行った。
<主な意見等>
・図上訓練に事業者は参加するのか。
(事務局:リエゾンとして参加予定である。事故の進展情報も含め、企画段階から協力いただく。)
(3)島根原子力発電所2号機の適合性審査の状況等について
新規制基準適合性審査の状況(確率論的リスク評価~有効性評価、外部火災、内部溢水など)について中国電力から説明を受け、質疑応答を行った。
<主な意見等>
・鳥取大火では飛び火が発生したが、森林火災では考慮されているか。気象条件の設定はどうか。
(中電:飛び火の扱いは確認してみたい。気象条件は火点の風上側となる南西からの風とし、実測データの厳しい条件を設定している。)
・有効性評価の重大事故対策設備は、全て機能する必要があるか、それともいずれかでよいか。
(中電:それぞれの評価項目で異なっている。)
・防災の面から、確率論的リスク評価(PRA)のいわゆるレベル2(放射性物質の種類、放出量、放出時期等の評価)の情報は必要と考えるが、事業者から自治体に提供されるのか。
(中電:レベル2の評価手法は、学会を含めて研究・検討段階であり、現時点では難しいが、評価手法が確立されれば提供可能である。)
(4)その他
広域住民避難計画に係る住民説明会(米子市・境港市が主催。平成26年6月~9月にかけ、計18か所で開催)で参加者から出された意見・質問等について説明を行った。
会議資料
会議録
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