平成27年6月30日に中国電力株式会社島根原子力発電所における低レベル放射性廃棄物のモルタル充填に用いる流量計問題が判明してから運転を見合わせているモルタル固型化設備について、昨日(10月4日)同社から「準備が整い次第、充填固化体の製作を再開したい」旨連絡があり、本日、現状等について説明を受けました。
1 日時
平成28年10月5日(水) 9:00~9:20
2 場所
危機管理局長室(第2庁舎3階)
3 対応者
(1)対応者
鳥取県 城平危機管理局長
中国電力株式会社 島根原子力本部 長谷川副本部長
4 概要
【中国電力の主な説明】
・不調が確認された流量計は新たな機器に更新したうえで、適切に校正した。
・再発防止対策に基づいて設備について適切に点検等を実施した。
・準備が整い次第、低レベル放射性廃棄物充填固化体(モルタル入りドラム缶)の製作を再
開したい。
・不適切に製作されたドラム缶については、現在適正に管理されており、搬出先との協議に
向け、必要な検査方法について検討している。
【鳥取県からの主な申入れ】
・低レベル放射性廃棄物充填固化体(モルタル入りドラム缶)の製作については、現地で準
備が整っているかどうかを確認させて頂きたい。
・不適切に製作されたドラム缶について、何かをしようとするようなことがあれば、別途報
告を頂きたい。
【鳥取県としての今後の取り組みについて】
同社から説明を受けて、設備の現況及び点検記録等を確認する必要があることから、島根原子力発電所に係る鳥取県民の安全確保等に関する協定(以下「安全協定」という。)第11条第1項の規定に基づく現地確認を行うことを決定し,次の実施日程等により本県と米子市及び境港市が合同で実施しました。
ア 日 時
平成28年10月6日(木) 13:00~15:35
イ 場 所
島根原子力発電所(島根県松江市鹿島町片句654-1)
ウ 確認方法及び内容
モルタル固型化設備の現況を確認し、設備を構成する機器・計器等に直接関係する
再発防止対策を踏まえた点検、確認等が実 施されていることを関係書類等により確
認した。
【確認内容】
(ア)モルタル固型化設備の現況
・不具合が確認された添加水流量計1台とモルタル充填流量計1台が、点検・校正さ
れた新品と交換されていることを確認した。
・不具合が確認された添加水流量計1台とモルタル充填流量計1台については、今後
の検証に備え適切に保管され、かつ再利用されないよう識別表示されていることを確
認した。
(イ)モルタル固型化設備に係る再発防止対策の運用状況
・添加水流量計、モルタル充填流量計、固型化供給機の点検計画実績管理表が作成
され、取替及び点検、校正等の実績が適切に管理されていることなどを確認した。
エ 現地確認実施者
鳥取県及び米子市の職員
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