(平成28年7月25日)図上訓練の実施
実施目的など
県地域防災計画(原子力災害対策編)等に基づき、島根原子力発電所事故を想定し、災害対策本部事務局の各機能班の初動対応、体制・役割分担、業務の流れ等を確認するとともに、災害対策本部要員の練度向上を図るため、原子力防災図上訓練を実施しました。
原子力災害対策指針の策定後、本県が原子力防災図上訓練を実施するのは3回目です。(1回目:平成27年1月26日、2回目:平成27年9月1日)
原子力災害対策指針の策定後、本県が原子力防災図上訓練を実施するのは3回目です。(1回目:平成27年1月26日、2回目:平成27年9月1日)
概要
1 実施日時
平成28年7月25日(月)午前9時~正午
2 実施場所
県庁第22会議室(第二庁舎4階)
3 訓練概要
- 島根原子力発電所において、トラブルが発生(訓練開始)。
- 警戒事態(EAL1)の発生に伴い各機能班が活動し、警戒本部会議を開催。
- その後、事象が施設敷地緊急事態(EAL2)に進展し、災害対策本部を立ち上げ。(本部会議の開催準備までの状況付与)
4 訓練項目
県災害対策本部事務局の各機能班が県地域防災計画等及び次の各細部実施計画に基づき、事態の進展に応じた対応を行う。
- 災害対策本部マニュアル(本部の設置、関係機関との情報伝達、要員派遣等)
- 避難行動要支援者避難計画(入院患者、高齢者、障がい者)
- 緊急被ばく医療計画(初期被ばく医療、スクリーニング、安定ヨウ素剤)
- 学校・保育所・幼稚園の避難計画(各学校での対応状況の取りまとめ等)
- 広域避難所運営計画(避難所開設に向けた準備の実施等)
- 食糧、生活関連物資供給計画(食糧、物資、輸送の供給体制の確保等)
- 住民避難輸送計画(交通機関の運行状況、避難用車両の確保等)
- 広報・情報伝達計画(プレスリリース、住民向け広報の適切な実施等)
- 動員計画(人員配置、応援要請等)
- 避難誘導・交通規制等(避難誘導体制の確保等)
5 参加者等
約70名
- 危機管理局長、原子力安全対策監
- 災害対策本部事務局の各機能班担当者(危機管理局、元気づくり総本部、総務部、地域振興部、福祉保健部、生活環境部、商工労働部、農林水産部、教育委員会、警察本部)
- 中国電力(株)
- 原子力安全顧問・岡山県危機管理課職員(評価者として参加)
6 訓練の方式
- プレイヤーが計画に基づき対応するロールプレイング方式。
- 各機能班の個別の状況付与は、訓練時にコントローラーが行う。(各機能班の具体的な対応はブラインド)
※図上訓練
模擬的な災害情報を想定して机上で行う訓練であり、想像力をはたらかせながら、その時の対応やそのための活動を実施することにより、役割の特性や業務を学び、問題解決能力を身につけるもの。
7 訓練評価等
- 第三者(原子力安全顧問等)により訓練の評価を実施する。
- 訓練参加者に対するアンケートを実施する。
8 事故、事象想定の概要
- 島根原子力発電所2号機(定格出力82万キロワット)において,原子炉の運転中に送電線事故の影響により外部電源が喪失(所内単独運転失敗)し,原子炉が自動停止する。また,原子炉への全ての給水機能が喪失したことにより,警戒事態に該当する事象となる。
- その後,原子炉からの残留熱を除去する機能が喪失したことにより原災法第10条特定事象(施設敷地緊急事態)に至った。