(平成25年1月4日)製錬転換施設の廃棄ダクトからの水滴の漏出

 1月4日(金)午後0時18分、鳥取県は(独)日本原子力研究開発機構人形峠技術センター(岡山県苫田郡鏡野町上齋原)から事故等発生連絡の報告を受け、同日同時刻、情報連絡室を設置し、対応していましたが、1月5日午前11時、(独)日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターから、応急措置が成功し、漏水が止まったことにより、午前10時40分に現地対策本部を廃止したとの連絡を受け、職員を派遣し、その事実が確認できたことから、 1月5日午後4時に「情報連絡室」を廃止しました。

応急措置の様子

事案概要

発生日時

平成25年1月4日(金)午前11時45分

発生場所

(独)日本原子力研究開発機構 人形峠環境技術センター

施設名

人形峠環境技術センター 製錬転換施設

発生の状況

  1. 製錬転換施設の排気ダクト(非管理区域)から水滴が滴下しているのを巡視点検中の従業員が発見した。漏れ箇所は、製錬転換施設 給気室(1)の非管理区域である。
  2. 漏れ箇所の床面のスミヤ法による測定結果は給気室(1)α:0.2Bq/cm2、β:0.34Bq/cm2
  3. 給気室(1)のダクト漏れ箇所下の床面にビニールシート、紙タオルで養生をし、容器に滴下した水を受けて汚染拡大防止をした。一時管理区域に設定。
  4. 施設の状況は給排気設備停止中

環境への影響

なし(鳥取県でも、鳥取県環境放射線モニタリングシステムにより、モニタリングポスト(木地山地内及び人形峠環境センター内)のデータが通常の範囲内であることを確認しています。)

被ばく

なし

応急措置

 排気ダクトのカバー継ぎ目のコーキング等措置を実施し、漏水が止まったことを確認。
 職員と派遣し、応急措置による漏れが止まったことを確認しました。

スミア法

 スミア法は表面汚染密度の測定法の一種である。表面汚染検査は、汚染の形態をふまえ、直接測定法と間接測定法がある。  スミア法は間接測定法のことをいい、対象物表面の一定面積(通常100cm2)を、ろ紙、科学雑巾などでふき取り、付着した放射性物質の量を測定することによって間接的に遊離性(非固定性)の表面汚染の程度を評価する方法である。  遊離性の表面汚染は、表面からはく離しがたい固着性(固定性)の汚染に対して、容易に表面からはく離し、空気汚染等に移行する汚染を意味する。 (「原子力防災基礎用語集」 財 原子力安全技術センター)